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北海道農業研究センターの施設見学

投稿者:北東製粉株式会社

2010/07/09

離脱粒性・自殖性・耐倒伏性等の高品質そばの品種開発を研究目標としている 北海道農業研究センターの施設・圃場見学をしてきました

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資源作物種子貯蔵庫
4℃の定温で そばの種子を貯蔵保管している
4℃での保管だと 10年以上経っても発芽率は低下しないそうです

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収穫材料乾燥調整室
収穫された試験栽培そばを 室温35℃湿度15%で保ったこの調整室で1週間程度乾燥調整した後 脱穀をします

そば系統の増殖・選抜のための 隔離採取圃場
そばは 昆虫により他個体と交配されて結実する他家受粉作物のため 複数の系統を近接させて栽培すると 容易に系統間の交雑がおこる
すなわち 品種の維持・増殖や原種の維持に 大変労力のかかる農作物です
品種隔離には1㎞以上が必要とされていますが この隔離圃場法の他に 当研究センターでは 隔離網室法や4倍体を利用した 隔離採取法が行われております

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隔離網室法
主に原々種採取や在来種維持に この隔離網室法を利用する
網室内には花粉媒介昆虫を入れ 受粉させている

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4倍体を利用した隔離採取法
地理的隔離や隔離網に頼らない 4倍体隔離法の圃場
2倍体系統間に 4倍体そばを栽植すると 4倍体個体と4倍体個体との間で 交雑がおこらない性質を利用した採取方法
採取する2倍体そばの周囲を 4倍体そばで囲む
あるいは2倍体そばの間に 4倍体そばを栽植し 系統間交配を防ぎ品種の維持・増殖している

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